Eccentric Legend! | ナノ

馬鹿と天才は紙一重
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片付けを終えると、待ちかねたように会長は話始めた。

「さて、会議を始めようか。テーマは解っていると思うけど、文化祭の事だ。」

今はちょうど4月。半年ほど前から話し合っていた文化祭の事を本格的に決め始めるのだ。

ちなみに、文化祭が開かれるのは9月である。

気が早いと思うかもしれないが、これくらいからやらないと間に合わない。

いつから始めようが当日一週間前は死ぬほど忙しい。
俺たちの気も知らずに期限ギリギリまで企画書やら書類やらを提出しない生徒たちのお陰で苦労は倍増だ。

「今日、文化祭の目玉イベントを決めちゃいたいんだけど……悠、アンケートの集計どうなってる?」

「去年と大差ないですよ。一位がミスコン、僅差で仮装大会、あとはお化け屋敷とかアイドル呼べとかそんな意見ばっかりです。」

この生徒会でお化け屋敷なんてやったら泣き出したり失神したりするやつ続出だろうな……。

「とりあえず、ミスコンとかは先生に却下されるだろうね……。」

「あれ…?冬弥先輩。なんでミスコンは駄目なんですか?去年、やってますよね?」

「あぁ、麗華ちゃんは今年入学したばかりだから知らなのか。悠、確か記録してたよね?」

会長が一番資料に近いのに。
ちなみに何故か俺が一番遠い。

資料棚はごちゃごちゃしているが俺たちにはどこにどの資料があるかしっかり把握している。

言っておくが、別に部屋の掃除をしない中学生の言い訳なんかじゃないからな。

去年の文化祭フォルダから写真を数枚取り出し、麗華ちゃんに渡す。

「これ、誰か分かるか?」

「え……?優勝者ってもしかして優先輩ですか……?」

もしかしなくてもその通りだ。









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