どうやら俺は不幸の星の元に生まれたらしい。
いや、そうじゃなかったら絶対おかしい。それかアレだ、神様とやらの嫌がらせだ。
突然何を言い出すかって?
そりゃあ、目の前に広がっているあり得ない光景から現実逃避するためさ。
「#$くぇrちゅいおp@%&’!!」
「……………。」
今、訳の分からない奇声を上げる生物が通り過ぎたような気が…。
いやいや、これは夢だ。絶対夢だ。お願いだから悪い夢だと言ってくれ。
何が嬉しくて未知の生物なんかと戦わなきゃならないんだ。
「さっきから何ブツブツ言ってるんだ?」
話しかけてきたのは元凶その一。
こんなもの見せ付けられてヘラヘラしているこいつの神経を疑うね。
「なあ、瑠依。何をどうしたらアレを召喚できるんだ?」
「それが爽クオリティーだよ。」
なんだよ、その"やれやれ"とでも言うような目。
大体、爽クオリティーって何だよ。そんなものあって堪るか。
「呼びましたか?」
タイミングよく現れた元凶その二。
いくら機械オタクでもここまで来ると魔法だと思うのは俺だけだろうか。
「コレ召喚したの、お前か?」