彼らは歩き続ける夢
止まることなど許されない
だから
何があってもその足は
止まることをしない
してはならない
例えどんなに酷く
裏切られたとしても
失われたモノ
渇ききった唇を怨むこともなかった
愛されないことを嘲笑ったこともなかった
さよならと言われない彼は滑稽だ
溢れる光を手に掴んだこともなかった
道路の淵に溺れることもなかった
きみのひとみを喰いちぎることもなかった
一人芝居に夢見たきみを素敵だと思った
堕ちてくる夕日を殺したいと思った
冷たい体温しかくれないきみの体温を知りたかった
ねぇ、いま、どこにいるの?
さようなら、世界樹