私は手紙が好きだ。
仲の良い友だちとするお手紙交換はなにより楽しい。
授業中、先生にバレないようこっそり手紙を飛ばし合う。
手紙を鶴に折ったりうさぎに折ったりして、魔法で動かすのも楽しみのひとつ。
バレたら大変だけれど、あのドキドキ感がたまらないのだ。
「でもさ、こういうことは手紙にしちゃ駄目だろう？」
目を薄く細めてジョージが微笑んだ。
燃えるような赤い髪が揺れる。
「ジョージ、」
「 」
熱烈な想いを鼓膜に書いて
（手紙には書けないくらいの好きを)
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