俺はもう一度ツナ達を探した。

獄寺が一度やられていたことを思い出して保健室に行ってみたが、もう皆帰ったようで、シャマルしかいなかった。

仕方ないので学校の周りをぶらぶらしていると、遠くで

「ほげーーっ!」

という変な悲鳴が聞こえた。

行ってみると予想通りビアンキを見た獄寺の悲鳴だった。


「よし、敵地に乗り込むメンツはそろったな。」

リボーンがそう言い、

「うそー!ちょっと待ってよ!勝手にそろっちゃってるー!」

ツナが青い顔で叫んでいる。


俺はそこに近づき、

「それ、俺もまぜてくれね?」

と言った。


「えっ?銀さん?」

「珍しーな、銀。お前が自分から来るなんてな。」

リボーンが言う。

「俺だって本当は嫌なの。でも恭弥が黒曜中に行ってるかもしれないからさ、迎えついでに手かしてやる。」


「あら、貴方は?」

ビアンキが俺を見て言った。
そういえばまだ会ったことなかったっけ?

「あ、雲雀銀也っす。」

「ビアンキよ。よろしく。」

「どうも。」

とりあえず簡単にあいさつ。


「よし。じゃあ、30分後にツナの家に集合な。」

リボーンはそう言い、ツナはまだ納得してなさそうだったが、とりあえず解散となった。





30分後、教えられたツナの家に行くと、獄寺が門の前で怪しい人になっていた。

「オイ、何してんの?」

声をかけると、今気付いたようで勢いよく振り向いた。

「てめえっ本当に来やがったのか!」

「来たよ。嘘言ってどうすんの?」

俺を目の敵にしてるのか?
いや、10代目以外に対しては皆そうか。


ガチャ…

「獄寺君…?」

ツナだ。

「10代目!いやぁ素晴らしい門柱に見とれてました!」

獄寺君は必死で弁解している。

「ビアンキなら大丈夫だよ。」

「!」

「うまく言ってビアンキに顔の一部をかくしてもらったから。それならぶっ倒れないでしょ?」

「えっまじスか!?」

顔を輝かせる獄寺君。

「隼人も子供ね。」

ビアンキを見て皆声を失った。
リスだった。
なんというか、一緒に居たくない。


「よし、そろったな。」

リボーンが言った。


骸退治に、出発だ。




山本vs城島犬。

面倒だから詳しくは言わないが、これは山本の勝利で終わった。

山本は腕を負傷したが、元気なようだ。


次にビアンキvsMM。
ビアンキが愛の勝利。


バーズは卑怯な手でツナを殺そうとしたが、シャマルと10年後のイーピンとランボのおかげで、とどめは獄寺の蹴りで片付いた。


「っていうかこのおっさんといいさっきの女子といい…、一体何なの?こんな刺客聞いてないぞー!!」

ツナが叫んでいる。

「こいつらは骸と一緒に脱獄した連中だな。」

リボーンが言った。

「え!?ちょっとまてよ!骸たち4人以外にも脱獄囚いたのー!?」

「ディーノの情報によると、脱獄は結束の固い4人組にMM、バーズ、双子が加わる8人で行われたんだ。4人組以外の消息は途絶えていたんだが、まさか骸のもとに来ていたとはな。」


あれ?

「ちょっ待って、4人組って言った?」

「そーだぞ。さっき言っただろ?」

「いや、聞いてなかった…」

「はあ!?てめえっやる気あんのか!」

獄寺が怒鳴ったが、正直知ってることだけだと思って会話部分は聞き流していた。

「すまん、やる気はあるよ、一応。」

「てめー…」

「で、4人組だが、それがどうしたんだ?」

「…いや、なんでもねーわ。」


おかしいぞ、3人だったじゃねーか。

写真も見損ねちまったし。

くそ、見とくんだった…。


と、その時


「おいお前ら。」

背後から女の声が聞こえた。

「!」

「あ、あいつは…」

「4人組のもう1人!」

ツナ達が口々に言った。


何気なく振り返り、


俺は固まった。



 

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