花見からしばらく経ったある日。
俺は街を歩いていた。
「眠い…あのヤロー呼び出しやがって。」
ぐっすり寝ていたのに、いきなりリボーンに呼び出された。
ていうか、なんで俺の連絡先知ってんの?
リボーンにはボウリング場に来いと言われている。
しばらく歩いてボウリング場に着いた。
中に入る途中で笹川と出くわした。
「おおっ銀也、どうした?」
「知らねーよ。リボーンに呼ばれた。お前は?」
「分からん。俺はすぐに帰るように言われたからな。敵が現れたかと思ったんだが。」
笹川が言った。
あっ、もしかして…
「おい、ツナ達と一緒にいた奴どんなだった?」
俺は訊いた。
「奴ら、猛者猛者しておった。」
「まじでか。」
来たよ。思い出した。
ロンシャンとボーリングだ。
てか俺呼ばれんの?
やべ、行きたくないんですけど。
中に入ると、ツナ達が見えた。
あきらめて歩いていくと、案の定、ロンシャンと、この世のものとは思えない女子がいた。
漫画の絵もスゴかったけど、実物はもっと酷い。
「バケモンか、こいつら…。」
俺は思わずそう呟いた。
「あっ銀さん!リボコのやつ、また呼んだな?」
「おっまた沢田ちゃんの知り合い?」
こいつがロンシャンか。
「俺、内藤ロンシャンどぇす!」
「あー、雲雀です。」
とりあえず名乗る。
ふと女子達を見ると、じーとこちらを見つめている。
「な、なんですか?」
おそるおそる訊くと、
「お前ストラップにするー!」
「プシュー!」
「おわあぁぁぁ!!」
飛びかかってきた。
俺は叫んで避けた。
「すまんツナ、俺はムリ!帰るから!」
そう言ってもと来た道を引き返す。
全速力で。
「ちょっ待ってください!」
ツナがそう言ってるのが聞こえたが、聞こえないふりして逃げた。
途中でシャマルに会った。
御愁傷様。