俺は応接室で寝ていた。


授業だるいし、銀さんは一応1回は成人してるわけだしね。


まあ江戸でだけど。




しかも俺のクラスにいるんだよ、極限バカが。

あいつってうるさいよね。

常に極限ーって感じ。

だからってワケじゃないけど、俺はサボることが多い。


恭弥は、俺が学校に来てさえいればかまわないらしい。


寝ているうちに放課後になり、恭弥が委員長会議から帰ってきた。



「銀也、またサボって寝てたの?」

「おう。」

「ふうん。まあいいや。」

「遅かったね。会議長引いた?」

「ううん、群れを噛み殺してきた。」

「…あっそ。」


俺は心のなかで被害者の方に手を合わせた。


その時、


「へ〜こんないい部屋があるとはねー。」

能天気な声と共に誰かが入ってきた。


誰かっつーかあいつらだ。


声の主は山本武。


あー今日だったのかよ、あいつらが来るの。知ってたら帰ってたのに。


「君、だれ?」


山本の顔色が変わった。
どうやら山本はヒバリの存在を知ってるらしい。


「なんだ、あいつ?」

獄寺隼人が顔を出した。


「獄寺、待て…」


「風紀委員長の前ではタバコ消してくれる?ま、どちらにせよただでは帰さないけど。」


「!!んだとてめー…」


ビュッ


「消せ」


恭弥のトンファーが獄寺のタバコをかすめた。

火っていうか、タバコが消えたね、はんぶんほど。


「なんだこいつ!!」


そう言って獄寺は飛び退く。



「僕は弱くて群れる草食動物が嫌いだ。視界に入ると…咬み殺したくなる。」


この恭弥の言葉には、流石の獄寺もヤバいと思ったらしい。


と、その時、


「へー、はじめて入るよ、応接室なんて。」


タイミング悪く入って来る綱吉くん。


「まてツナ!!」

「え?」


ガッ


「1匹。」


あーあ、かわいそ。


「のやろぉ!!ぶっ殺す!!」


大切な10代目が殴られ、獄寺は攻撃しようとしたが、

「2匹目。」

やられた。



「てめぇ…!!!」

次は山本。


流石、しばらくは恭弥のトンファー攻撃を避けてたけど、

「ケガでもしたのかい?右手をかばってるな。」

「!」


ドカッ

「当たり」


ドサッ


「3匹目。」


恭弥に蹴られ、気絶。



「あー、いつつつ……!ごっ獄寺君!!山本!!なっなんで!!?」


「起きないよ。2人にはそういう攻撃をしたからね。」

「え゛っ」


青ざめる綱吉くん。


「ゆっくりしていきなよ。救急車は呼んであげるから。」


「ちょっ、それって…」


もっと青ざめる綱吉くん。




「恭弥ー?俺も加勢する?」

訊いてみた。答えは分かってるけど。銀さんの影が薄くてちょっぴり悲しかったから。


「んなっ、誰?」


綱吉は始めて俺に気付いたみたい。
やっぱり気付いてなかったか。


「必要ないよ、銀也は見てて。」

案の定、恭弥はそう言ったから、引き続き傍観する。



「!」


窓の外に赤ん坊…リボーンの姿が。

綱吉くんに銃を向けている。死ぬ気弾か。


「死ね。」


ズガン

モコッ


「うおぉおぉっ、死ぬ気でおまえを倒す!!!!」


うわっ出た。死ぬ気モード。


「何それ?ギャグ?」


恭弥はそう言いながら綱吉の攻撃をよけ、顎を殴る。

「アゴ割れちゃったかな。さーて、あとの2人も救急車にのせてもらえるぐらい、グチャグチャにしなくちゃね。」

「…いや、もういいんじゃね?」


でも綱吉は起き上がり、

「まだまだぁ!!!」

と言いながら恭弥を殴った。


パカァン

「タワケが!!!」

カメレオンが変形したスリッパで恭弥を殴った。



「ねぇ…殺していい?」


あ、恭弥キレた。




「そこまでだ。やっぱつえーな、おまえ。」

「君が何者かは知らないけど、僕今イラついてるんだ。横になって待っててくれる?」


しかし、リボーンは恭弥のトンファーを易々と受ける。

「ワオ、すばらしいね、君。」

恭弥、いい顔してるね。


「おひらきだぞ。」


リボーンは爆弾投げて逃げやがった。

綱吉たちもいつの間にか逃げたらしい。




「あーあ、爆発したよ。どーすんのコレ?」


「まあいいや。面白いやつもいたしね。あの赤ん坊、また会いたいな。」



俺はもう結構です。

でも、これからも恭弥の近くにいる限りまた巻き込まれるんだろ?





 
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