お勉強?
「此処にあれを代入をして…そうすればこうでしょ?」
「……芹霞」
「ええ、どうしてこんな答え?…むむっ」
「なあ、お前…寝てるか?」
櫂が、最近顔色悪く虚ろ顔になっている芹霞に、心配げな声をかけた。
「うん大丈夫、ちゃんと夢でも勉強してる」
櫂は溜息をついた。
「今日、俺は特に予定はないから、出かけるぞ」
「あたし勉強したい」
「……。新しく出来た駅前の大きな本屋に、参考書選びに」
「行く行く行く!!!」
「俺より勉強が大事かよ。本当…青天の霹靂」
櫂は苦笑した。
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