おまけ
実は


「そういえば、トーゴはクラスどこ?」
「……A?」
「あれ、一緒?」
「ちがう」
「うん? 俺もAなんだけど……あ、もしかして3年?」
 そういうと、トーゴは振るりと首を横にふって否定した。
「1」
「いち? え、もしかして1年?」
 そう、口にするとコクリと頷きがかえる。
 同い年か、上だと思っていた俺は地味にショックを受けた。
 まさか、年下だったなんて。




それからの


「刹生、今度の……なんだそれは」
「うん?」
「背中の」
「ああ、トーゴ?」
「重くないのか?」
「うん」
「シンキうっさいどっかいけ」
「声かけただけでキレんな」
「臣もキレないで。で、用事何?」
「……次の休み、家から召集」
「ああ、無理。俺デートだから」
「……その勝ち誇った顔してるやつ、殴っていいか」





逃走


「……かわいそうに」
「うっせぇ、つーか……ンでお前はここにいんだよ」
「え? かわいそうなシンキを、せーとかいちょー様を慰めるために決まってるじゃないですかー」
「ッ……!」
「本当、そういう顔するっていじめがいあるよねぇ、ゾクゾクする」
 身の危険を感じたシンキさん逃走。






ねこ


「ねぇ、なんで俺ってねこだったの?」
「ねこ、抱いてた」
「……そういえば、そうだったかも」
「あと、まるい」
「まるい?」
「まるい」
「まるい……何がだろう……まるい……」

 拾ったとき、最初に見たとき――身をまるくしてある姿は猫の寝姿とにていたので。
 答えはいくら考えても導けない。






怒ってる


「……俺、怒ってるんだけど」
「知らない」
「怒ってるんだけど」
「…………」
「怒ってるんだけど」
「……あの、」
「何、コウ」
「何でそんな雰囲気? つかなんで俺の前でやんの? 部屋いってやりなよ」
「だって」
「だって?」
「トーゴが俺のプリン食べた現場はここなんだよ?」
「知らない、食べてない」
「口の端ついてるし」
「うっせぇ食ってねぇつったら食ってねぇんだよ」
「キレないで」
「……ほんとおまえら、どっかべつのとこでやってくれないか」

 くだらない事でもめます。


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