私より2つ年上の彼らは冒険が終わると別々の道に進んだ。 「強くなったな」 全てのバッチを揃えた後、グリーンにまた勝負を挑み見事に勝った後、そう言われた。 「伝説のトレーナーに ーーーー レッドに挑戦出来るかな?」 レッドが今シロガヤネやまで挑戦者を待っているということはトレーナーの噂だった。 彼を倒せば最強の名が手に入るから、みんなレッドを目指す。 「お前なら大丈夫だろ」 そうグリーンから言われると何故か本当に大丈夫な気になった。 「ありがとう、じゃ行って来ます!」 「気を付けろよー」 ピジョットに乗って向かう先はシロガヤネやまで、どんどん中を進んで行くうちに足跡を見つけた。 私以外にも挑戦者がいるんだろうと結論付け、また進んで行く。 ーーーーーーー ーーーーーー 「……え」 ようやく深部についたと思ったらバトルの最中だった。 挑戦者は私もよく知るゴールド君。 しかも、ゴールド君の勝ちで勝負が終わった。 「お、久しぶり!」 ゴールド君は私に気づくなり声をかけてきた 「何でここにいるの?」 レッドの言葉を聞いたゴールドは一瞬驚いた顔をしたが、失礼しますとレッドに頭を下げると私の頭をポンポンと叩いて頑張れよと言い帰って行った。 「ねぇ、」 「二人に追い付くため」 ずっと前を走っていた二人を追い抜きたくて私も後を追うようにトレーナーになった。けど、 「勝負する?」 恐らくさっきのが初めての負けで、しかもついさっきバトルしたからポケモンも疲れているはずなのに、彼はそう言った。 「また別の機会にします」 「けど、」 彼の言いたいことはなんとなくだがわかった。 「何処にいても探しだします」 そう言うとレッドは帽子を深く被った。 |