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蝉に告ぐ
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残響
title
うざったいと君が嫌った蝉達がじわりじわりと夏を侵食するようにないていた。なくこは苦手なのと舌打ちをおりまぜて、君は初夏を飲み込んだ。蝉の殻をぐしゃりとひしゃげたヒールで踏み潰して、君は唄うように、あれとかそれとかこれに、溜息の温度で告ぐのである。
I thank you for
ruffle
,
muse
.
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