バウヒニアの花言葉 | ナノ



ある日の放課後。
いつものように会議を行い、いつものようにダラダラお茶会をして、いつものように気が向いた面子から下校していき、珍しく会長と私のふたりだけが生徒会室に残っていた時のこと。

「みょうじ、お前今週の日曜日空いてるか?」

そろそろお暇するかとカップを下げようとしていたところ、アーサー会長が尋ねてきた。

今週の日曜日…。
何か予定を入れていなかったか考える。
次のイベントで出す新刊の原稿は先日何とか終わらせたので部活はない。
女子会で行く予定だったスイーツバイキングもみんなのお小遣い事情上来週に延期になったので誰かと遊ぶ予定もない。
特にイベントも無ければ撮り溜めてるアニメもない。

「はぁ、特に予定はありませんが。」

この前買ったゲームもクリアしたし漫画の発売日もまだだし。
(我ながらヲタ充しすぎだと思うけど二次元が生き甲斐ですしおすし。)

「そっ、そうか…!じゃあ1日俺に付き合ってくれないか?」
「別に構いませんけど。」

私の返事を聞くやいなや、会長は「詳しくはあとでメールしとくな!」と言ってそそくさと生徒会室を後にしていった。
しれっと片付け投げやがって眉毛め!



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