それはある日の休日。
アーサーさんを家に招き、共に期限の迫るレポートを仕上げていた時の事だった。
「なぁ、菊ー…」
「どうされました?」
あー、こんなレポートなんてほっぽり出して撮り溜めてるアニメ見たい。(ここのとこ忙しくて溜まる一方ですし…)
放置してしまっているネトゲしたい。(艦娘は遠征に出したままだしとうらぶは新規サーバー解禁したと聞きますし…)
pixiv徘徊して絵師さんの動向も確認したい。(次のイベントに向けて新刊のサンプルなんかが公開されてるかもしれませんし…)
新刊の原稿の続きもしたい。(ゲストの薔薇のお兄さん先生との打ち合わせもまだですし…)
うーん…気分転換も兼ねてこのあたりで一度休憩しますかね。
提出期限日までもう時間はありませんが1話くらいなら、ちょっとだけならきっと大丈夫。
むしろ適量の二次元が何だかこう良い感じに作用して作業効率上がるんじゃないですかこれ。
そうですね、アニメ見ましょう、ネット開きましょう、原稿やりましょうビバ二次元!
と、私が二次元の誘惑の闇【ダークサイド】に堕ちてしまいそうになっていた、まさにその時だった。
「俺さ、恋しちまったかもしれない。」
唐突に彼は切り出したのでした。
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