バウヒニアの花言葉 | ナノ


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「…目覚め最悪なんですけど的な…。」

次の日の朝、朝っぱらから尋常じゃないレベルの罪悪感に苛まれていた。

結論から言うと、あれは現実ではなくただの夢だった。
安心の夢オチ的な。

そんで結局あの後(夢の中の)俺とあいつは最後の一線を超えてしまった。
夢、なんだけど妙に感覚がリアルで何か罪悪感が半端ない。
あくまで夢なんだけども。
いや、まぁ俺ぶっちゃけ現実じゃC(herry)BOYなんですけど。

つーか何でよりによってなまえなんだよ…。
ジリジリと鳴るアラームにシカトを決め込み考える。

これがアイドルとかマンガのキャラとかだったらいい夢だったなーで終わるのに何でよりによって実在するクラスメイトが出てくんだよ的な…。
普段別にそういう意味で意識して無かっただけに精神的ダメージがでかい。
確かに他の異性に比べたら親しい?存在かもしれないし気付けばいつも一緒にいるのはあいつだ。
そんなんだから夢に出てきても不思議ではないかもしれない、むしろ自然だ。
特別美人とかではないけど顔もスタイルも悪くないしまぁ、いいんだけど…。

「…いや、良くないって!何考えてんだ俺!的な!」

お互いフィニッシュを迎えた後『私たちひとつになれたね』なんて言って笑うあいつの幸せそうな顔を思い出せばなんかもうほんとに申し訳なくて。
今日学校でどんな顔してあいつに会えばいいんだよ的な感じ。
穴があったら入りたいどころか挿れなかったことにしたい。
いやまぁ夢だけど!
実際には挿れるどころか触れたことすらないんだけど!

と、下半身に妙な不快感を感じて下着の中を覗きこんだ。
見れば夢の中の俺が放ったものがべったりとトランクスを汚している。

「…死にたい、割とガチで。」

…こんなの思春期男子にはよくあることだ、忘れよう。
汚れた下着は気持ち悪いけどこのままこれ以上昨日の夢の事を考え続けるとなんかもう本格的にどうにかなってしまいそうだったので、俺は再びベッドに潜り込み目を閉じた。
保護者という名の先生が起こしに来たら気分悪いから大事をとって休むとか適当な事言っとけばいいや。

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