バウヒニアの花言葉 | ナノ


「まさかヒーローとRPGと昼ドラが融合するなんて思わなかったけどな。」

誰も手をつけようとしない脱臭炭(※スコーン)を口に運びながらアーサー会長は切り出した。

「アーサー会長、今やライダーとフルーツが融合する時代ですよ。ヒーローとRPGと昼ドラなんて序の口です。」

と、携帯を取り出して某フルーティ戦国武将ライダーの画像を見せれば会長は「そ、そうか…」と一言、反応に困ったように引きつった愛想笑いを浮かべた。
ちょ、眉毛おま、自分から話ふっといて引くなよ!
変身シーン凄まじい笑撃なんですよ!
脚本はかの虚●玄氏なんですよ!
日曜の朝から無垢な子供たちにトラウマ植え付ける気まんまんですよ!

「あ、そうだ…みょうじ、放課後ちょっといいか?話があるんだが…」

前作のシャバドゥビタッチヘンシーンもなかなかのものだったけど今回の変身は格が違うんだよな…なんて某ライダーに思いを馳せていると気を取り直したように会長は話を切り出した。

「はぁ、まぁ別に構いませんけど…」
「そうか…!じゃあ放課後に…」

部活は基本自由参加だしこれといって予定もないので了承。
屋上で…とアーサー会長が言いかけた途端、続く言葉を遮ろうと自称なまえの兄ズが立ち上がった。

「あいやー!我の許可も得ずになまえを呼び出すとは…眉毛おめぇまさか告白あるか!?我はぜってー認めねぇあへん!ちょっと表出ろあへん!」
「ばっ!ち、ちっげーよばかっ!つーか大体何でお前の許可得なきゃなんねぇんだよ!」
「えー、アーサーくんなまえちゃんに惚れちゃったの?あの子は僕の妹なのになー、役職的に。困るなーそういうの。」
「ふーん、ぼっちゃんなまえちゃんみたいな子が好みなんだー?」
「だからちげーっつてんだろ!人の話を聞け!毟るぞ髭!」
「あー、はいはい、そういう茶番いりませんから。」

フランシス副会長のケーキうめぇ。
それにしてもアーサー会長から私に話ってなんだろうか。
くだらない用だったら適当に理由つけてさっさと帰って録画したアニメ見よう。
にーにの桃まんに手を伸ばそうとしたところで、昼休みの終わりを告げる鐘が鳴った。

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