バウヒニアの花言葉 | ナノ



「あー!疲れたー!軽くひと夏分は運動したよ!」
「私もダヨー!」

ひとしきり遊んだ後、私と湾ちゃんは木陰に引いておいたビニールシートの上に仲良く並んで腰を下ろした。
熱いカラダにひんやりとしたビニールの感触が心地よい。
今日はいっぱい運動したなあ。
ちょっと涼みたいし休憩したら次は足だけだけど海に入ってみようかな。

「フフ、やっぱりなまえといると楽しいネ!私の1番の友達ダヨー!」

そんなことをぼんやり考えていると湾ちゃんから思いもよらぬ言葉が飛んできた。
不意打ちに思わず胸が熱くなる。

「湾ちゃん…私も湾ちゃんといるとすっごく楽しい!私も湾ちゃんが1番の友達だよ!」

体操着の高校生とビキニの美少女、傍から見ると異様な取り合わせかもしれないけれど、それでも気持ちはお揃いなんです。
この一学期の間にたくさんの出会いがあったけれど、やっぱり私の親友は彼女なんだ。

「エヘヘ、照れちゃうナー!なまえダイスキー!」
「おうふ…!」

と、嬉しそうな湾ちゃんが隣から抱きついてきた。
その拍子彼女の胸が私の腕をむにっと挟み込む。
普段制服だから分からないけど湾ちゃんってスタイルいいよなー。
ビーチバレーしてる時も彼女の動きに合わせて揺れるお胸が大変尊かったです(語彙力の限界)。
眼福眼福…水着回はこうでなくちゃね。

「それにしてもいっぱい動いたら喉渇いちゃったナー…」
「あ、じゃあ私が買ってくるよ。」

さすがにその格好でコンビニまで行くのは刺激が強すぎるでしょ?と笑えば確かニと苦笑いが返ってきた。
合宿所に向かう途中にバスの中から見つけたコンビニまで片道推定15分といったところ。ビキニで歩くには些か距離があるだろう。

「じゃあお願いしていいカナ?」
「うん、任せて!湾ちゃんが好きそうなの買ってくるね!」
「ありがトー!待ってる間なまえに似合いそうな服考えとくネ!」
「あはは、気が早いって!」

早速スマホ片手にオシャレ女子御用達のアプリの確認を始めた湾ちゃんに見送られて、私はコンビニを目指して歩き始めた。



19.水着回 fin



■次に続きます。
「生物学上は女」がどうしても使いたかっただけです。時代を感じます。

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