バウヒニアの花言葉 | ナノ



「みょうじ…!お前…!」
「ヤバい、俺の予想の斜め上マジかっ飛ばしすぎかよみたいな…」
「(黙っておきましょう…)」
「ヴェー…こ、個性的なファッションだねー…ね、ルート…!」
「あ、ああ…(訓練でも始めるつもりなのか…?)」
「なまえちゃん誕生日いつ?(お兄さん素敵なお洋服プレゼントしちゃおうかなー…)」
「あいやー…」
「コルコル…」
「ケセセ…」
「わぁ…湾ちゃん…ビキニ、すごく似合ってるね…」
「マシューモ水着似合ッテルゾ。」
「ありがとう…クマ三郎さん…」
「HAHAHA!!」

と、上記が合流した男性陣の感想である。
もういいよ、私の事はほっといてください!
合宿終わったら湾ちゃんと服買いに行く約束しましたから!
二学期デビューしてやるからな!
冬休みの合宿まで覚えておけよ!
高校デビューならぬ二学期デビューを固く心に誓った瞬間だった。
とりあえずなんかファッション雑誌買うとこから始めようっと。


「ん…ま、まぁ全員揃ったことだし、早速海を楽しもうぜ!」

妙な空気を払拭するようにわざとらしい咳払いをひとつ。
アーサー会長の号令によりみんな好き勝手散り散りになった。

「ルート!フェリちゃん!早速泳ぐぜ!!誰が1番先に沖まで着くか競争だ!!」
「ヴェー!ルートはやくはやくー!」
「こ、こら!引っ張るな!転んでしまうだろう!」

「よーし俺達はゴムボートに乗るんだぞ!菊!マシュー!ヒーローの俺に付いてくるんだ!!」
「え、私もですか…!?」
「ふふっ…アルったら楽しそうだなぁ…」

「耀くんは僕と砂遊びだよねー。砂場が赤の広場になるまで帰らせないよ。」
「知らねーある!我を巻き込むなある!勝手にやってるよろし!」
「コルコルコルコル…」

「アーサー今年も泳がない感じ?」
「ああ、俺は責任者だからな。ここで紅茶を楽しみながら読書に耽るとするさ。」
「ぷっぷーっ!坊ちゃん何かっこつけてんの?香、こいつ昔からカナヅチなんだよ。」
「ぷっぷーっ!実は知ってた、わざと聞いた感じ。」
「「ぷっぷーっ!」」
「お前ら…そんなに海の藻屑になりてーのか…!?」

「…賑やかだね。」
「そうだネー、みんなはしゃいじゃってるネー。」

それぞれ盛り上がる男性陣を生暖かい目で見守りつつ、私達はビーチバレーに励むべく持参したボールに空気を入れ始めたのであった。


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