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「うぷっ…もうしばらく甘い物は食べたくない…」
『おかず系クレープは邪道』という友人達のこれまた息の合ったオーダーにより私の細やかな幸せ(ソーセージとスクランブルエッグのとろーりチーズのせ)はなりを潜め、代わりにやって来たのは胃もたれ必須の糖分の塊だった。
クレープの上にブラウニーやらプリンはキツイ。
スイーツオンスイーツはキツイ。
ご飯の上にパンを乗っけて食べるくらいキツイ、やったことないけど。
「あれくらい普通じゃね?」
「普通じゃねーです、メガジャンボです。」
キャラメルナッツなんちゃら(正式名称失念)をペロリと平らげた挙句、追加でメガジャンボなクレープを頼んでそれをも美味しくいただけるような香くんとは胃袋の作りが違うに違いない。
こんな細い身体のどこに入るんだろう、食べても太らないって羨ましい。
「ねぇねぇ、そんな事よりカラオケ行こうヨ!」
と、私が人知れず香くんの体質を羨む中、また湾ちゃんが何か提案をしはじめた。
「いいじゃん、行こうぜ。」
「カラオケの後はみんなでプリクラ撮りたいナー!」
「あ、じゃあ私そろそろ帰るね。」
これは長くなりそうだ、今のうちに帰ろう、帰って燭台切と戯れよう。
だがしかし、そうは問屋がおろさないようで。
「は?何言ってんの?なまえも強制参加だけど。」
「いや、私クレープ屋だけって言っ…」
「アレレ〜?私そんなの知らないネ〜、香も知らないよネ?」
「知らねー。」
「よーし!っていう事で今からカラオケ行くゾー!」
「え、ちょ…」
「おk、アイスとヨンスも後で合流するって。」
「了解だヨ!今日は歌いまくるゾー!」
「あーもー!しょうがないなー!」
繰り返される2人の息のあったグッドなコンビプレーにより、私は再び了承することとなった。
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