キャラバン

イスベルク王国を越えた先にある砂漠はかつて栄華を極めた国があった。
土地神である豊穣神との契約によって人々は進んだ文明を築き上げたが、その文明によって神の恩恵を忘れた。
土地神は感謝を忘れ驕る人々を呪うと土地を捨ててしまった。
王は自らの過ちに気づき直ちに神を捜しに国を出たが、今までそれに相見えたことはない。
王のことも神のことも忘れた国民は、滅びゆく国の舵を切ることも出来ずに砂に埋もれてしまった。

さて、このキャラバンはかつて国を出た王の一行の末裔である。
つまり僕は王の血筋だ。
なんて言ったら、君は笑うだろうか。



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