5―エントリーナンバーエイト ミス名字 ナマエ!
「こんにちは!」
―さっそくだけど美しい着物ですね!それはニッポンの伝統民族衣装?
「えぇ、第一礼装の振袖を。」
―着物と同様にナマエさんもお美しい!
「まぁたそんな!…こほん、では…これより舞わせていただきます。」
サッと裾を裁き扇を出せば、場の空気を変えた。
しんと静まり返る会場。
―さぁ皆さん!しかとごらんください!!
舞うことが好きだ。
皆喜んでくれたから。
今日は審査員として、アルトのお父さんも来てる。
お父さん、お母さん、見てくれてる?
「いやぁー、実に…かわいい子でしたねぇ」
「最後にコケるのもまたかわいいですなぁ」
「日舞のあの子も、とってもよかった!」
「今年はレベルが高いですな!」
「発表します。本年度のミスマクロスフロンティアは…」
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