マクロス長編 | ナノ


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―リズミカルな音楽と共に、軽快にステップを踏む女の子たち。




 演じるんだ。
ナマエを。

 大丈夫。
できるよ。




「え…ナマエちゃん?!」

「あ!ランカ!…うん、似合ってる!」

「え…//ありがと!って、なんでここに?!」

「…え?っと…なんでだろ…あ、ランカ!」

「なぁに?」

「おまじない!」




私の小指とランカの小指を絡ませ、おでこをくっつける。




「よし!行ってこい!ランカ!」

「うんっ!!!ナマエちゃんもがんばろうね!」

「うん!」







ランカと入れ替わりで、私も舞台へと立つ。


真ん中に立ち、クルリと一回転し、2ポーズ決める。
…と、アルトと目が合ったので、ウインクもサービス☆

観客席から歓声が上がる。


「んな…なんでナマエが出場してるんだ…?!?!」
「さ、早乙女君静かにっ!!」







「ちょっとナマエ!?」


モニターでチェックしていたシェリルが少し大きな声を上げた。


「あら、シェリルの知り合い?」

「…えぇ、まぁ…そんなとこよ!…なんで…」
(なんで出場してるのよ!ならソラネとしてここにいれば良いじゃない!)


「ナマエさんには、こちらの都合で出ていただきました。」

オカッ…へんな髪形をしている軍のひとが話しかけてきた。


「軍の…?」

「いえ、私の個人的なお願いですよ…何か問題でも?」

「…そう…。」
(本名で参加って…ソラネはどうしちゃうのよ…)









「あーあ…ナマでみたかったなぁ…ランカさんの晴れ姿…。」

「って…なんでナマエが出てるんだ…?!」

「…え…そんなこと言って無かったですよね?!他人の空n…」



「「…!!!!」」




―ピーピーとミシェルの携帯がアラーム音を立てる。



「…っ…時間だ…」



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