4―リズミカルな音楽と共に、軽快にステップを踏む女の子たち。
演じるんだ。
ナマエを。
大丈夫。
できるよ。
「え…ナマエちゃん?!」
「あ!ランカ!…うん、似合ってる!」
「え…//ありがと!って、なんでここに?!」
「…え?っと…なんでだろ…あ、ランカ!」
「なぁに?」
「おまじない!」
私の小指とランカの小指を絡ませ、おでこをくっつける。
「よし!行ってこい!ランカ!」
「うんっ!!!ナマエちゃんもがんばろうね!」
「うん!」
ランカと入れ替わりで、私も舞台へと立つ。
真ん中に立ち、クルリと一回転し、2ポーズ決める。
…と、アルトと目が合ったので、ウインクもサービス☆
観客席から歓声が上がる。
「んな…なんでナマエが出場してるんだ…?!?!」
「さ、早乙女君静かにっ!!」
+
「ちょっとナマエ!?」
モニターでチェックしていたシェリルが少し大きな声を上げた。
「あら、シェリルの知り合い?」
「…えぇ、まぁ…そんなとこよ!…なんで…」
(なんで出場してるのよ!ならソラネとしてここにいれば良いじゃない!)
「ナマエさんには、こちらの都合で出ていただきました。」
オカッ…へんな髪形をしている軍のひとが話しかけてきた。
「軍の…?」
「いえ、私の個人的なお願いですよ…何か問題でも?」
「…そう…。」
(本名で参加って…ソラネはどうしちゃうのよ…)
*
「あーあ…ナマでみたかったなぁ…ランカさんの晴れ姿…。」
「って…なんでナマエが出てるんだ…?!」
「…え…そんなこと言って無かったですよね?!他人の空n…」
「「…!!!!」」
―ピーピーとミシェルの携帯がアラーム音を立てる。
「…っ…時間だ…」
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