5「オズ…マ…?」
息をのむキャサリンさん。
「おにい…ちゃん…?嫌あああああ!お兄ちゃん!お兄ちゃんなんで怪我してるの?もう私を一人にしないって言ったのに!お兄ちゃん!死んじゃ駄目だよ、お兄ちゃん!!」
「大丈夫だよ、ランカ…。大丈夫…。」
「ナマエちゃんだって!この前!あれに乗ってたじゃない!!私に嘘付いてたの?!ひどい!ひどいよ!!私と友達って言ったのに!ウソついてたの?!」
「…ランカ…ちゃん。…ごめん…。」
「聞きあきたよ!もう…そんなの!嫌なのに!ちゃんと内緒にしてるのに!なんで!どうして!いやああああああああ!!」
足元から崩れ、泣き叫んだ拍子に気を失ったランカを抱きとめる。
「「ランカ…」」
ごめんねランカ…秘密にしてて。
私もね、バルキリーに乗ってるの。
もう気づいてるよね。
でも、ランカ。
私は、命に代えても皆を守りたいんだ。
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