2「アルトー!と、ランカちゃん?…と、シェリルまで?何してるの皆そろって」
「「「ナマエ?!」」」
「ナマエちゃんこそ、どうしたの??」
「ナマエ何してたのよ!電話でないし!」
「ナマエ…お前…分かってるよな…?」
「あ…っと〜…えへへ」
そこに現れたバジュラ。
そしてオズマの機体。
ミシェルとルカの増援…。
大丈夫…だよね、みんななら。
ミシェルの弾は、バジュラの頭部を貫いた…
が、すぐに動き出すとオズマの機体は大きなダメージを受ける。
って、やばい!
このままだとここも時間の問題…。
「みんな何してるの?!早く非難を!!!」
「地下シェルター?…おい!こっちだ!!!」
アルトが素早くランカを抱えると、私はシェリルの手を引く。
アルトに続いて地下シェルターへと飛び込む。
「なんなのよ…いったい…。」
「知るかよ…クソッ…あいつにまた助けられるなんて…。ナマエはなんか知ってるんじゃないのか?」
げっそりとしているシェリルに、私に情報開示を求めてくるアルト。
「…ノーコメントで…重要機密事項だから。」
「…ちっ。って、おい…放せよ…。」
「あっ…ご、ごめんなさい。あ、あれ、うそ、いやだ、どうして?えいっ!えいっ!!」
ランカの手は、アルトのシャツから離れようとしない。
そっか…。
「ランカ?そういう時はね…」
ランカへとそっと近付き、手を重ねる。
そっと包み込み、
「そーれっ!」
「はっ!ナマエちゃんありがと…アルト君、ほらっ!大丈夫だよ!!」
そんな私とランカのやり取りを見てる二人。
シェリルがアルトに対し、ひどく不満げに口を挟む。
「あんたねぇ…おびえてる女の子の一人や二人や三人くらい俺が守ってやる位いえないわけ?」
「うるせえなぁ、出来る状況ならいくらでも言ってるよ!!!くそっ!」
シェルターの壁を横殴りするアルト。
「ったく!そんなならナマエのが男前ね。」
「んだと??!」
今にも取っ組み合いを始めそうになる二人…。
「ちょっと…二人ともやめなよ…。最優先事項考えて…。ランカおびえてるし…。」
「ふん!それもそうね。最優先事項は一刻も早くここから脱出すること。お互いの精神衛生上のためにも、ね。」
「…無理だ…ここは退避壕だ…外には通じてない…。」
「それって閉じ込められたって事??!」
「えぇーっ??!」
バチン!
そんな音と共に真っ暗になるシェルター。
「いやああ、真っ暗だよ、何も見えないよおおお!」
「っくそ」
「ランカ落ち着いて、動き回らないで!!っきゃぁ!!」
「うぉっ!!」
「ちょっとちょっと!なにがどうなってるの??!」
バチン!
電気系統が回復する。
「っあ…いった…って…え。」
「ってて…って…ぅあああぁっ!!!」
一同が目にしたものは、
―床に倒れるナマエ
―覆いかぶさるように倒れるアルト
―アルトの手はナマエの乳の上
―乳の上…。
「っ!きゃああああ!あ、ある、なっなにしてんの…??!」
「あんた!!ちょっと!ドサクサにまぎれてナマエになんてことしてるのよ!!!」
「あぁああぁ、ごめんなさい!ごめんなさい!!」
「あ、アルト…///」
「んぁ…んだよ////」
「ど…どいて…っ/////」
ついに、アルトとシェリルの取っ組み合いが始まってしまった…。
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