3―バジュ!!
どこからとも無く飛んできた一発で、その生き物は仕留められた。
『おい!!お前!!その腕の中の子をこちらへ!!』
「っ!誰だお前!!」
目の前に現れた軍の機体…?!
併走し、コックピットを開き通信回線に強制的に割り込んできた。
『時は一刻を争うんだ!その子が死んでも良いのか?!何が大事かよく考えろ!』
―守りたいのに。
―今の俺じゃ…
―ナマエを守れない…。
「あぁ…ナマエを…頼む…。」
『あぁ!何としてでも救ってやるさ…!』
そのときのナマエの生気を失った顔が…
俺の頭から離れないんだ。
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