１


屋上の壁にもたれかかる。


アルトには、空を飛んで欲しい。
行き止まりの空だけど。
作り物のソラだけど。

だけど…。




「じゃあ姫、準備はいいかい？」

「あっ、あたりまえだ！」



エクスギアを装着したアルト。

これが、アルトの飛びたかった空、だよね？
なら、応援したい。



「私がカウントダウンとる。」





髪の毛をまとめていたシュシュを解き、二回握ればピカピカと光るライトになる。




「アルト。」



「…っ？」



「そんなに硬いと、空は飛べない。神経ガチガチ。… To be or not to be？(生きるべきか死すべきか）覚悟決めて？I’m on your side（私はあなたの味方だよ）Redy？.…カウントダウン…3…2…1…」





「Take Off！」
「俺は…！」














うっ、



うああああああああああ！




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