3机を挟んで、美与さんが座る。
アルトは、紙飛行機作ってる。
お茶を出し、他愛もない会話をする。
美与さんが、突然改まり、口を開く。
「…今日から…うちに来ない?」
「……」
「無理にとは言わないわ。でも、私はナマエちゃんと一緒に過ごしたいなっと思うの。」
「…が…」
「ん?」
「…し…が、…私が行っても、いいの…?
私、邪魔…じゃ
ぎゅっ
隣を見ると、アルトがそっと私の手を握ってる。
「言わないで。その先は言ったらいけない。
ナマエは、邪魔なんかじゃない。
だから…っ」
「「おいでよ」」
「…うん…っ!!」
それから私は、早乙女家で舞のお稽古をしながら、
SMSでパイロットとしての腕を磨き、
オズマのところにも顔を出し、
そして
自らの道を決めるその日まで。
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