マクロス長編 | ナノ

1
bookmark


ピンポーン


ガチャ
「…はい、どちら様ですか?」

受話器をとり、応答する。



「ナマエちゃん、私よ、美与。」

「!おからだ、大丈夫ですか?どうぞ、上がってください」


入り口の門のロックを解除する。


「ありがとう、今行くわね」








私も急いで玄関に向かい、扉を開ける。



と、身体を包みこむ優しい暖かさ。



「み、よ…さん…?どしたんですか?」

「ナマエちゃん…っ!!」

「美与さん、…!アルトも」

「お母様、ナマエ」



精一杯両手を伸ばして二人を包み込むアルト。






―その暖かさは、両親のそれと何一つ変わらなくて



「…っ…あった…かい…っ」



―ピンと張りつめていた私の心の糸が




「うああああああっ…!」








―プツリとほどけた


prev|next

[戻る]
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -