マクロス長編 | ナノ


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着替えるという名目で、ペンションの建物を一室借りてきた。
ナマエの着替えも持ってきた。

ナマエは、ペンションの入り口で丸くなっている。





「悪い、待たせたな。入るぞ」

「…うん…。」






ガチャリ。



小さな建物だが、ソファやベッド、カーテンまで…一式ちゃんとしている。




「ほら、向こう向いてるから。」

「…うん、ありがと…」






濡れた洋服を脱げば、幾分か寒さが和らいだ。
着替えて、アルトにもういいよと声をかける。








とたん、ふわりと、優しく包まれる。




「アル、と?」

「ごめん。」

「…?」

「ごめんな、気付かなくて。」

「だから、アルトは悪くないよ」

「でも、うれしかった…。
ナマエが、やきもち焼いてくれて。
嬉しかった。だから、ごめんな?」




「ばか」






ふわりと、私もアルトを抱きしめ返す。

でも、あんまり私をいじめないで?

次は許してあげないから!








―このまま、体温が戻るまで抱きしめてやるよ。

―アルトの、ばか。

―(やりすぎちゃったわね)(はいっ…)


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