マクロス長編 | ナノ


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「    !」




「るーれーい」




「     !!」




「るーれーいーあー」







「ナマエ!!!!」








バシャバシャと水をかき分け走ってくる…アルト?







「…アルト、どしたの?」



「…っ!どうしたもこうしたも、何してるんだよ!!」



「…え?」






―ランカとシェリルから解放されて、ナマエを探す。
だが、どこにもいない。

誰に聞いても「さっきまでいたんだけど」の一点張り。

くそ、こんな探すことになるなら目を離さなければよかった…。


仕方なく、ひとけのない海辺を散策することにした。

そして聞こえてきた歌声。


陸を見渡すがいない。

じゃあどこに居るんだよ。


耳を澄まし、声を探す。

そして見つけたナマエは、海に腰まで浸かっていた。




つむぐ歌は、いつもより儚くて。

なんだか、消えてしまいそうだった。







「なんでこんな場所にいるんだよ!」


「…別に、関係ないでしょ?私がどこに居たって。」


「なっ…!どれだけ苦労して探したと思ってるんだよ!」


「別に!探してなんて言ってない!!」


「ああそうかよ!」







来た道を勢いよく引き返していくアルト。


ちょっと言い過ぎたかもしれない。
でも、苦労までして探したなんて恩着せがましい。
それに、シェリルのことも、ランカのことも…。

もやもや…するし…。


なんで、もやもやするの?



なんで、涙が、あふれてくるの?










なんかもう、いやだよ。


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