4―ダバダバっ…
しずくの溢れる音がする…。
そこには…あのパイロット…?
ヒュドラに自らの腕を差し出し、逆の腕でふっ飛ばす。
勢いよく吹っ飛んだヒュドラ。
腕…機械…インプラント…?
「ねぇ…名前は…?」
「ブレラ・スターン。」
「ブレラ…」
「あいつは二人おぶれるほど強くなさそうだ、下まで連れて行ってやる。」
「え…でもブレラのが腕…」
「いや、俺は見ての通りだ。」
片手でブレラに抱えられる。
「え…え!?」
「ちょっと待てよ!!お前、ナマエをどうするつもりだ!!」
「こっちのセリフだな。お前は二人おぶれるというのか?」
「…っ!」
「じゃあ、お言葉に甘えて。先に言ってるね、アルト。」
「あぁ。行くぞ。」
「ちょっとまてよ!!」
ヒュンと飛び下りたブレラ。
「舌をかむぞ。」
「っぅ!」
―もう、命綱ないバンジーはしたくない…。
「ねぇブレラ、助けてくれt「ふん、礼には及ばない。」
今度こそ、すっと消えてしまったブレラ。
ちゃんとお礼、言いたかったな…。
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