マクロス長編 | ナノ


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『学者たちによれば、この宙域にやつらの巣のようなものがある可能性が高いそうだ。今回の任務はそいつを発見・調査し、可能なら持ち帰ることだ。手分けして捜索に当たる。早い者勝ちだ。しっかりやれ!』

『『『了解!』』』

「了解しました。」





ービビルスナイパーも後ろを信用できんアタッカーも使い物にならん。

オズマの言うとおりだ…。






…クランが接近戦中?!

「クラン!援護します!」
『俺たちも行くぜ!』
『あぁ!』



―だめだ…隙がない…。
どうすれば…。


考えているさなか、クランが被弾。
駄目だ、このままだとクランが…!


『私はクランの救護に向かいます!』
「俺がおとりになる!!聞いたぞ一発必中なんだろ?お前も、お前の姉ちゃんのジェシカも!!」

「クランか、あのオセッカイめ」

『素直になりなよミシェル。天邪鬼は取り返しつかないよ。見せ付けてやれ!スナイパーさん!』


「あぁ!まかせとけ!」





クランの機体に駆け寄り、支える。


『クラン、もう大丈夫だからね。』
「ナマエ…」







『ミハエル!撃て!!姉さんを超えろ!!』



―早くに両親をなくしたミシェルは、姉のジェシカに育てたれたんだ。
とても中の良い兄妹だった。

幼馴染なんだ、ミシェルとは。

ジェシカは優秀なスナイパーだった。
だがある作戦でフレンドリーファイア…味方を撃ってしまった。

自分の上官で、不倫関係にあった恋人を…。

間の悪いことに、その直前に別れ話を切り出されていたんだ。

あぁ。
『誤射ではなく故意ではないか』

軍法会議にかけられたジェシカは…





自らの命を…。





ミシェルは探し続けているのかも知れない。
フレンドリーファイアの真実を…な。










『撃て、ミシェル!撃て!ミシぇええぇぇぇぇえええぇぇル!!!!!』

『っ!』





迷いの無い球筋。
アルトにあたることなく、敵機の機体へと吸い込まれていく。







逃げるように去っていく機体が、何かを破壊した。
とたん、身体が焼けるように熱い。

―確か…前にもこんなこと…。









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