マクロス長編 | ナノ


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「キュイ…」



「…?だぁれ?」



ガサガサ…ッ




草むらから出てきたのは、緑色の小さな動物だった。

自然が多いと生きてる植物も動物も多いって言ってたけど、本当みたい。





「キュー…イ…ッ」




「あなた、怪我してる…!大丈夫…?」





そっと両手を差し出した。

大丈夫だよ、怖くないよと。



でも、緑色の子はそうは思えなかったみたいで…





「キィィィイイィッ!」






ガブッ…




思い切り手の甲に噛みつかれた。

自己防衛本能だ…。




「…っ…だ、大丈夫だよ、私は何も痛い事しないよ…いいこいいこ」





「キュー…」



頬を噛みつかれたすぐ横にスリスリとするその子。




「ふふ、早く私のお父さんとお母さんの所に行こうね!」




その子をそっと、抱きしめた。



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