3屋上のカタパルト。
簡易エクスギアを装着し、生卵をつかもうとするシェリル。
―卵は粉砕し、恐ろしく私たちに降りかかる。
生卵が…もったいない。
「あぁっ!はい!玉(ぎょく)追加ですね!!!」
「シェリル、いい加減に…」
「馬鹿めが…」
シェリルの被害を被った女性陣は、皆で学園のシャワールームに行った。
私は離れてたので、被害は受けなくて済んだのでエクスギアを収納する倉庫でルカの手伝いをする。。
「ごめんよ…サムソン…」
サムソンのお手入れを手伝う。
ナマモノが付いた以上、綺麗にふき取るのも整備の上とても大切なことだから。
「ルカ!こう言う時に、整備士頼りなさいよっ!」
工具を持ち出し、テキパキと清掃する。
「…ナマエせんぱぁーい!」
ふと…校内の男子生徒が恐ろしく騒いでいる。
シェリルに沸いてるのかな…それにしても…。
―なんかみんなパンツって言ってない…?
「なんなんだ…この騒ぎ…。」
「…溜まってるのか…おれ…」
ちょうど、目の前のコンテナに…ピンク色の…
「パンツ…」
「なんだ、ナマエも見えたのか…?」
「スナイパーの目で見てパンツなら、あれはパンツだよ」
「お前、さっきからパンツパンツって…少しは自重…ってえぇ?!」
ものすごい勢いで走ってきたシェリルが、その勢いのまま、サムソンを(ほぼ)パクって行ってしまった…。
「おいミシェル…お前あいつに何教えた?」
「基本動作と走り方。」
「止まり方は?」
「「「…」」」
「それより気がかりなことが…。ロックしないで走ってちゃったみたいで」
「「「えぇっ!?」」」
「いやあああああああああ」
ドガンッ!!
バゴッ!!
ガツン!!
けたたましく校内を破壊するシェリル。
「…あんの!馬鹿シェリル!!!アルトはエクスギア装着して屋上へ!私はこのまま屋上に向かうから!!」
「…あぁ!!」
…っ!シェリルは…!!
いた!!!
「良くもこのシェリルにここまでさせたわね!!!」
ピィっ!
と鳴いて空へとジャンプした緑色の生き物。
それを追って、飛び出したシェリル。
「(ロック…してないんだった…!!)馬鹿!!」
シェリルに手を伸ばす。
届いて…!!!よし!!!!
「うぉおおぉぉぉっっ!!!」
ブン!と身体を回転させる。
シェリルを腕の中に抱き寄せ、持ってきたパラシュートをシェリルに装着し、引く!!
「っきゃあああああああ!!!!!」
ふわりと宙をまうシェリルの身体。
正常に開いたパラシュートは、シェリルの身体を安全にふわりふわりと舞っている。
「(やばい…どうしよ…)」
結構な勢いで落下する私の身体は止まらない。
prev|
next