マクロス長編 | ナノ


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「すごかったなぁ…正直驚いたよ。」


腕を組みながら、私たちを見下ろすミシェル。


「違うの!アルト君とナマエちゃんのおかげなの!」

「そんなことないよ、ランカの実力だよ?」



すでに日も傾き始めた時間。
もう、今日も終わるんだな…。

一人ぼーっとしていたら、アルトとシェリルが視界に入った。




「そういえば、今日は厄日だ…。」


ぼそりとつぶやいた言葉は、シェリルがアルトの頬にしたキスに書き消された。






「…っ!!//」

息をのむランカと、

「ひゅーっ」

はやし立てるミシェルと、

「…な…」

わたし。






唖然としていると、シェリルがアルトの手を引きこっちに歩いてきた。



「ほぉらナマエ!アルトよ!」


バシッ!と背中を叩かれたアルトが、私の一歩前によろけてきた。


「な…っ!!」

「アルト!ナマエにキスしてあげなさい!」

戸惑うアルトを無理やり私に押しつけるシェリル。


「何言ってんだ、おまえ!」

「…え、なに、これ」

「今日一日借りちゃってごめんね?男なら!ほら!!」



一層力強くアルトを押すシェリル。
ヨロッと倒れてきたアルトが振り向くと、そこには。




「「んっ」」










――なにこれ。
なんで私外でアルトと、キス…



「えーっ!!//」

「ひゅー。お熱いねぇ!」





「わ!!わるい!!!」

「え、あ」

「やればできるじゃない!ふふっ!じゃあ、サヨナラライヴ見に来なさいよ。ナマエは、一曲だけソラネ用のステージも用意してあるわ!」

「え、あ…うん」

「ナマエ、今日のは誤解よ!またね!」








背中を向け手を振るシェリル。


―なんだか今日は、一日すごく疲れた…。


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