1「自殺するとはな…!とんだ生臭坊主だぜ…!
だがこの門は一度喰らいついたもんははなさねぇぞ?
さぁ どうする…!」
神父の心臓部から流れ出る血。
ゲートの中へ倒れこむ神父。
そうだ、私…。
さっき、宙に浮かぶ悪魔に触れたら消えた…。
できることはあるはず…!!
「だ…誰か!誰か来てくれ!」
足元の気持ちの悪いものなんて気にならない。
ズプズプという気持ちの悪い感触。
でも、私にできること…
-----降魔剣を手に取る。
「燐っ!受け取って!!!」
-----抜けばお前は悪魔の体に戻り…
…早く悪魔としてのチカラを取り戻せ!
…二度と人間としては生きられないだろう
絶対に抜くな
くやしかったら少しは俺に成長のほどを見せてみろ!
「俺はまだ何にも見せてねぇぞ!!
死ぬな!!!!!!!!」
受け取った刀を引き抜く。
その顔には、いろいろな思いが溢れかえっていた。
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