2「絶対に抜くな!但し常に肌身離さずな。いざとなったら鍵でかくせ。修道院から出たら携帯ですぐ電話をかけろ。番号を一件登録してある。俺の友人の番号だ。今までと同じ生活とはいかねぇだろうが…保護してくれるはずだ。行け!#名前#ちゃんもだ。ここは危ない。燐といても危ないだろうが…ここよりも危なくはないだろう。迷っている暇はない、早く行くんだ!」
まくしたてるように、そう言った。
神父の顔に見え隠れするのは…そう、焦り。
燐くんの顔には、
苛立ち。
「知らねーよ!!!」
カバンを思い切り地面へと叩きつける。
「燐ッ」
「な…なんなんだよ急に……悪魔悪魔って……まさか本当に悪魔とかどーゆー冗談だよ!?つーか…雪男はどう
なってんだ!」
こんな時でも、
弟の心配をする燐くん…。
彼等を
護りたい。
彼等の
味方でありたい。
そう思った。
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