青エク長編 | ナノ

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「な…なにを……」






信じられない。
告げられた意味は分かっても、理解ができない。
彼はそんな顔をしている。


私もそうだ…。
サタンのこ…?
この子が…?

この浮いてる悪魔と…同じ…ってこと…?




「わるいな、名前ちゃん。なんにも説明できてなくて…こいつが雪男の双子の兄貴の燐だ。良くしてやってくれ。おい燐!取り敢えずこの修道院を出ろ。」


テキパキとにもつをカバンに詰めながら告げる言葉は、どれをとっても重たく感じた。



「出ろ?!は?!意味わかんねぇよ!それに誰だよ、そいつ!!」



おもむろにカバンを燐に放り投げる。


ドガ!

「ブッ」





おお…クリーンヒット…。

痛そう…。






「これは“神隠しの鍵”…如何なるものを如何なる場所に隠すことができる」



そういうなり、部屋に備え付けられている箪笥の鍵穴に鍵をさしこみ、回す。

ガチャッ
という音と共に、




刀…?




「“降魔剣”…またの名を“倶利加羅”といい、古から伝わる魔剣だ」



重たい。
刀の抱える重さが、
でかい。

なんだろう。


「それは…燐くんの…?」


「ああそうだ。この剣にお前の炎-チカラ-を移植し鞘で封印している。抜けばお前は悪魔の身体に戻り…」

















「二度と人間としては生きられないだろう」










突き刺さるのは、

真実の刃。


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