2ぞくり
背筋に走った悪寒にヒュッと音を立てた呼吸音。
なんか変だ…。
「名前ちゃん、悪いが走るぞ!こっちだ!!」
「え…っ、あっ、はいっ!」
路地をいくつも曲がり
たどり着いた小さな小さな空き地みたいなスペース。
そこには
みるからな不良達。
と
黒い髪の男の子。
でも、黒い髪の男の子、青い炎に包まれてる…?
え…??
チッ。
藤本神父の舌打ち。
良くない状況って事…だよね。
「主は祝されよ」
「祓魔師かぁアああ!!!!」
やばいよ、あの青年、目がイっちゃってる。
急に襲ってきた恐怖心。
「ふ、藤本神父…っ!」
「大丈夫、大丈夫だ名前ちゃん。必ず守る、だから後ろを離れるなよ」
「はっ、はい!」
迫る少年。
神父…っ!!
「……汝…途に滅びん!!」
バタン。
え…っと…
少年は倒れた…?
倒れた…?
なんで?
神父何かした…?
…触ってもないよね。
じゃあなんで…?
わけがわからないよ…。
そんな私に聞こえてきたのは、双子の兄を地の底に突き落とすには十分すぎる言葉だった。
「…しかもただの悪魔じゃない。
魔人(サタン)の落胤(こ)だ」
あれって思われた方は次のページで…
prev|
next