2もにょもにょもにょ
「あ、そうです名前さん」
手をぽんっと叩いてこちらに歩いてきたメフィストさん。
「…はいっ?」
ガッと私の肩をつかんだメフィストさん。突然走る首筋への痛み。
噛み付かれたと気づくまで、5秒。
メフィストから離れるまで、5.1秒。
空中に浮く黒い何かに気づくまで、6秒。
「なっ、なな、なにするんですか?!!」
「おや、はじめてでしたか?」
ええ、初めてですとも。
噛まれるなんて…///
じゃなくて!!
「なんか、いっぱい浮いてるし!」
思わず、顔の前で手を左右にふる。
うわわー!なんだこれー!
黒い何かは、ぽんぽぽんって音を立てて煙みたいになって消えた。
「貴女には、魔障を与えさせていただきました。
見えているのは、悪魔です。」
なるほど!悪魔ね☆
…って、なんかもう自己嫌悪してもいいですか…?
「貴女には、とある方にあっていただきます。こちらへ。」
案内された先には、超高級車…ですよねー。なんだこれー、ながぁぁぁい!超 ピ ン ク☆
ふっかふか!!
遊んでたら、着きました…←
何かそれにも凹みます。
ここ…教会…?
周りを見渡せば、それっぽい雰囲気。
「やぁ、よく来たね。」
…あれ、メフィストは??
クルマは??
あれあれ???
…あんの…っ!!!
おいていきやがった…!!!
「君は…ああ、友人から聞いているよ。立ち話もなんだから、取り敢えず中に入
りなさい。」
「あっ!あのっ!」
「ん?」
「あなたは…見えるんですか…?悪魔が…。」
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