2「で、あなただれなんですか。」
ドスッと地にあぐらをかき聞く。
ふんっ。
まさにそんな効果音がつきます。
私にいつもの朝はきませんでした。
いいよ、諦めるよ。
朝よ、サヨナラグッバイ☆
ずっと気になってた、このひとの正体。
…もし面構え通り…怪しい人だったらどうしよ…。
「ああっ、紹介が遅れました。私はメフィスト・フェレスといいます。はじめまして、名前さん。」
訂正します。
この人怪しい人です。
空飛ぶ椅子でプカプカしてるこの人…メフィストさん。
空飛ぶ円盤じゃないんだから…。
「はぁ…で。」
「で。と仰ると?」
「メフィストさんは、いったいなにものなんですか?なんで私の名前を?」
「それは言えません」
「…。じゃあここは何処?」
「ここは正十字学園都市です」
「………日本?」
日本にしては、建築物がとても…外国っぽいなぁ。あれ、でも私パスポートもってない。て、不法入国…?!
でもそれ以前に目の前の人が怪しすぎる!!
「いえ、大っ変申し上げにくいんですが貴女には次元を越えて頂きました。」
サラッといったよ!
お前言いにくくないだろ!
挙句ニヤニヤしてるし!!
ちくしょー
ダメだ、イライラしてきた。
「目的はあるんでしょ?回りくどいの嫌いなの。怒らないから勿体ぶらないで教えてよ。」
「では単刀直入に申し上げます。ご助力願いたい。」
「助力…って…」
ニヤニヤしながら吐かるセリフ。
「因みに、貴女に拒否権はありません」
「何かってな事…「おっしゃりたい事はもっともですが、まずは鏡をご覧になってください。はい鏡。」……」
…ああ…とんでもない事になりました…。
22歳なのに…高校入ったばっかりの姿になってる…。
「…なにしたんですか…」
そのあと私に襲いかかってきたのは、脱力感でした。
prev|
next