選択の結果
胸にはなんとも言えない刺激が与えられている。
こしょばいく感じていたのは最初の方だけで今は弄られ過ぎたのかじんじんしているような気さえする。
あんな二択を迫られて、俺はとうとう承知してしまった。
俺の許可という大義名分を手にいれた直人はもう好き放題やり放題だ。
何が楽しいのかひたすら指で弄る。
自分の乳首を親友に弄られている様子なんで見たくなくて顔を背ける。
そうしていると、急に胸に濡れた感触がした。
「なっ、バカ、なにして…」
「舐めてる」
整った顔立ちはそのままに殴りたいぐらい爽やかに言ってのけるバカ。
直人を気に入っている俺のオカンに言ってやりたい。
オカンが気に入っている爽やか好青年なイケメン直人はあなたの息子の乳首が大好きでそれを舐めるような変態なんですよ、と!
ああもうこんな時でもイケメンだからムカつく!
そう現実逃避していたがもう限界だ。
「ん…なお、と…それ、やだ」
蕩けた様な声が出て顔に熱が集まるのがわかる。
クーラーで冷えた肌に熱い直人の舌がはい回る。
腰から背筋にぞわぞわとした感覚がはしる。
これはなんだ。
「やだじゃないでしょー」
「っ…しゃべるなっ…!」
唇を身体に這わせながら喋るものだから振動を感じて小刻みに震える。
未知の快楽が怖い。
頭がどろどろに溶けていきそうで、何かにすがりたくて、思わず直人の髪を掴んだ。
一瞬、直人が顔をしかめたがそのまま舌を体に這わせることはやめない。
髪などどうでも良くなったようだ。
「たっつん、腰が揺れてる」
薄ら笑いながら吐かれた言葉に羞恥がよみがえる。
「そうだ、たっつん。こっちも欲しい?」
そう言って直人は俺のベルトに手を伸ばした。
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