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すっごいイケメンにこれまたいい声で『大丈夫か』なんて心配された日には、やだ、キュンときたとかバカみたいなことをふざけて思いたくなるじゃん、そんなことより、思い出した。
今俺貞操の危機じゃん。
助けを求めろよ俺。
胸の辺りが異様にすーすーしてるよ。
ボタン全開だよ…っていうか何が悲しくて同性にぺったんこな胸をさらけ出してるんだよ、なんですか貧乳派なんですか、俺は美乳派です。

またまた自分の世界に浸っていると脇腹に違和感。

「うわっ…やめてくださいよ」
「あ、何でだよ」
「先輩、いい加減離れて下さい」

脇腹を厭らしく撫でる高瀬会長とやらをたしなめるように言う悠斗さん。
顔は笑っていても目は笑っていなくて怖い。

「だってこいつアイツの匂いがすんだよなぁ…」

くん、と首筋に顔を近付け匂いを嗅ぐ会長。
アイツに反応してか露骨に顔を歪める悠斗さん。
野郎の匂いを嗅いで何が楽しいんだか…鳥肌立った。

「ほら、ちょうどこの辺り…このキスマークがさぁ…」

そう聞くに耐えない事実をご丁寧に思い出させてくれる会長サマに軽いイラつきを覚えていると首に息が当り次の瞬間、

「いっでー!」

噛まれました。

般若先輩改め、高瀬先輩、恐らく生徒会長は強姦魔(未遂)にして猛犬でした。いっぺんしね。

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