03

「へぇ…随分と強気な奴だな」

ニヤリといやらしく口角をあげる先輩。
フェロモンがやばい。
多分俺が女の子だったらあまりの色気に失神してるレベル。
まぁ、ここでは男でもこの先輩に黄色い悲鳴をあげるやつは居るんだろうがな!

「従順な奴らとは違って楽しめそうだ」

いったい何が楽しめるのか。
想像できない、否、したくない。
なんで自分が目の前の男に犯される想像なんか…うわ、想像しちゃったよ!
とりあえず嫌だ。
この貞操の危機レベル5(最上級)から脱け出そうと画策していると、不意に胸の辺りが涼しくなった。
自分の胸の方に目を向けると、奴の手によってYシャツのボタンが外されていく。
やっべぇコイツテクニシャンむしろボタン外しのプロだよ!とか現実逃避している場合じゃなくて俺の貞操の危機レベルはまだ上があったようだ。

「ちょっ、先輩やめてくださいよ!」
「あ?うるせぇな、生意気にキスマークなんかつけやがってお前も遊んでるんだろ?」
「なっ、違いますって!それは不可抗力というかなんと言うか」
「そんなに反抗して手酷くされたいみたいだな」

もうやだこのホモ野郎…人を尻軽みたいに言いやがって…俺に掘られる趣味はないのに…後から涼殴る。

「何やってんスか、先輩」
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