たたたたと廊下を小走りで進む。
周りから向けられる好奇の視線が不快だった。
それから逃れたくてスピードを上げほぼ走っている状態である。
この階は1、2、3年のAクラスしか居ない。
ネクタイの色から学年は分かるのだが2、3年生の品定めをするような視線がすこぶるウザい。
確か3階の一番端にはもう使われていない視聴覚室があった気がする。
とりあえず其処に逃げようと更にスピードを上げた。
…どんだけ広いんだこの学校。
校舎の端から端まで全力疾走しただけなのにすっごい疲れた…。
俺は改めて祐輔さんのブルジョワさを思いしらされた。
とりあえず視聴覚室に入ろうと扉の前に立ち、横にスライドさせるタイプの扉を開いた。
「あっ…ン……そ、こォ…あン!いいっいいっ」
すぐさま閉めました。
姉上達が大好きな光景が広がってるんだけど俺はどうしたらいい。
とりあえず泣きたい。
それからタチの超絶美形野郎と目があったとか信じたくない。
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