03

そして、何故かあれよあれよと言う間に俺と祐輔さんが悪いことになった。
物凄く理不尽である。
とりあえずいっちゃんは学園の方針を勝手に決めた。

1、1学年につきひとクラスはいっちゃんが選別する。
2、寮も三姉妹が組み合わせを決める。

そんなむちゃくちゃな要望を聞いちゃう祐輔さんはいっちゃん好きすぎだろとか思ってたら口に出てたらしく、「好きなんじゃなくて愛してるんだよ」って真顔で言われた。
…ご馳走さまでした。



そして多分、いっちゃんが選んだクラスがAクラス。
そして完璧仲間はずれな俺は諜報要員。
そういえば春休みにいっちゃん達が
「菜月!これ盗聴機ね!」
「なっちゃん、これビデオカメラ」
「なっちん!小型カメラ!」
「盗聴機は寮に仕掛けてね、これ仕掛ける部屋のリスト」
「中庭とか資料室、屋上、森とかがお薦めだから。暇だったら行ってね」
「これはベッドが見える位地に仕掛けてねーん」

…今思えば大分アウトな事を言っていたが、取って喰われないように必死だった俺にはそんな事を考えている余裕はなかった。
とりあえず、肉食系女子に迫られたらこんな感じかなと思った。


とりあえずそんな訳でリアルホモが見たかったんだろういっちゃん達の思惑でこんな感じになったらしい。
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