「よ、よろしくお願いします。えっと、改めて…日向菜月です。凉とはルームメイトでした。」
「はっはぁーん?だからこんなに仲良いわけね、抱かれたいランキング2位の男と。」
「…抱かれたい?」
何その如何わしそうなランキングは…?
「シュウ、」
諫めるように(多分)桃井くんの名前を凉が呼ぶ。
「えへっ!菜月ちゃんの反応が見たくってー」
こんなにびっくりしてくれちゃって脩斗くん大満足ー、などと言いながら、びっくりして固まっている俺の頬を摘まむ桃井くん。
みょーん、とそのまま伸ばされ、はっと我にかえる。
「ひょっ、ほほい!ひゃめてっ!」
「ううーん?桃井かー、桃井は嫌だなぁ、名前で呼んで欲しいなぁー?」
ちょっ、この人マイペースか!!!!!
全く俺のほっぺから手を離す気が無さそうなんだけど…!!!!!
俺の平凡な顔が更に酷いことになっているのに早く離してくれないかな…!!!!!
「ひゅ、ひゅうとくん!!!!!」
「うん?君付け?君はいらないなぁ?」
えっなにこの人超めんどくさい!!!!!
凉のプリン勝手に食べたときの凉並みにめんどくさいっ!!!!!
「ひゅうと!!!!!」
「はい、おーけー」
へらりと笑いながら手を離す脩斗。
摘ままれて赤くなっているであろう頬を両手で包む。
目が潤んでいるのは生理的な現象でしょうがないんだ!
決して痛かったとかそういうわけではない、断じて!!!
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