僕は知っている。 小悪魔の様に微笑み、紳士然とした男達に身体を拓き金を貪りとるあの子が本当に腕に抱かれていたいのはあの醜い肉の塊どもではなく大好きな恋人の腕だということを。 その恋人がとんだろくでもない人間で彼がこの世界に身を落としたことを。 彼が今でも恋人の『迎えにくる』という言葉を愚かにも健気に信じていることを。 しかし、実際には彼の恋人はただの肉塊へと成り果てていることを。
僕は知っている。 あの清廉潔白そうでまったく性的な何もかもを感じさせない彼がとんだ淫乱だということを。 親の借金のせいでなんて健気に見せてるけど本当はただの性欲異常者なことを。 でもそれは彼のショタコンな育ての親のせいだということを。 天涯孤独な彼を引き取り性的虐待をしいたショタコンクズが育った彼に興味を無くしてこの世界に落としたことを。
僕は知っている。 彼が僕に囁く愛は全てニセモノだということを。 彼の左手の薬指には普段は指輪がはまっていることを。 それを僕に会いに来るときだけは外すことを。
僕は知っている。 彼が本当に僕のことを愛してはいないことを。
僕は知っている。 永久に彼が僕を愛すことがないことを。
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