俺の彼女は可愛い。
…いや、自慢か!とかそういうことをいわれてもしょうがない発言に捉えられるかもしれないが、そんなつもりではないことを認識していただきたい。
剣道部に所属している俺に対して、彼女は人一倍体が小さく、目が大きい、…ムキムキで人一倍体が大きい俺とは正反対である。
そして、そんな彼女は俺が大好きで心優しい。
…そう、素敵な彼女なのだが…彼女はただの女の子ではなかったのだ…
「勇翔くんおはよう!」
にこやかに笑みを向けた少女−桜井春菜は可愛らしい顔を向けてニコリ、と微笑む。
「ああ、今日も可愛いーね!勇翔くんは」
そう笑いながら、春菜は俺に抱きつく。その時、辺りの男どもから発せられる殺意に理不尽だ、と涙をこぼす。
…それと同時にこれを知っても同じことができるか、と叫びたくなる。
「勇翔くんったらそんなに泣いて…もっと泣かせたくなるなあ」
「全身全霊をもってお断りします」
可愛い顔をして、華奢な女の子そのものなのに…そんなこと言うなよと俺が涙を流したのは今に始まったことではなく、
「勇翔くんとなら私、幸せになれると思うのよね!」
そう微笑む姿にほだされている自分がバカだなあ、と今日も思うのであった。
恋愛糖度は?
(ほだされている時点で100だろうけど)