*7 勿忘草の花言葉(…私を忘れないで)
『うわぁーっ…綺麗な花が沢山咲いてるよ!』
『本当…ね。』
『あれ…どうしたの?何か元気無い?』
『……だって可哀相じゃない。花なんて…綺麗なのは今だけで結局は枯れてしまうのよ?』
『うーん。それはそうだけど…命が尽きるのは人間も植物も同じじゃないのかな。それにね、お花は命が尽きる前にメッセージを残してくれるんだよ』
『メッ…セージ』
『そう!開花は私達人間にとっての晴れ舞台なんだって。
“良いでしょう? こんな綺麗に咲けたんだよ…だから、朽ちてしまっても私の事忘れないで”ってね。
生きている証を私達に見せてくれてるの。
貴方達も頑張って…って。
そう思ったら寂しくなんか無いでしょ?
って、全部お姉ちゃんの押し売りなんだけどね?わたしとクリスが小さい時に聞かせくれてーーー』
今でも覚えているこの会話。
もちろん、あんたの全てを認めたワケじゃない
姉の言葉を未だに信じているのも馬鹿らしいけど…
でも、そういう考えがあっても別に良いんじゃない?あとがき
イメージはリンスとカトレアです。
勿論二人は不仲では無い…というよりもカトレアが勝手に苦手に思っているところがあって、そんな彼女からすれば相手を意識するが故に出来る溝があるんです。
リンスの考えで少し溝を埋める事の出来たのかな…なんて!