Fancy * Magic

　 *10 終わった後のもどかしさ





あんなこと、言わなければ良かった。




「お姉ちゃんなんか大嫌いっ…！もう私に関わらないで！！」




あのとき咄嗟にでた言葉だから…その後にどうなるかなんて全然考えて無くて…｡

今思えば言葉を失って去っていったお姉ちゃんはとても悲しそうな顔をしてた

そうなるのは当たり前なのに私の胸も苦しくて張り裂けそう…



なんで私、あんな事言っちゃったの…？
全部私が悪いのに…どうして……どうしてこんなに寂しいの…？
お姉ちゃんもわたしことを嫌いになっちゃった？


そう自分に問いかけていると私の視界がじわり滲んで来た…そして歪んだ世界で気付いたホントの気持ち｡



私、行かなきゃ…このままで終わりたくない！

嫌われたままでも良いから…私の気持ちだけは聞いて欲しい｡


本当は大好きなお姉ちゃんに伝えたい

初めての…“ごめんなさい”









　あとがき



ラストのイメージはクリス、そしてテーマは“喧嘩”

もどかしさっていう単語で思い付いたのがこれだったんです。不思議な事に余裕が無くなって頭の中がいっぱいになっちゃうと…相手の嫌な事ばかり思い付いて悪い言葉だって簡単に口にしたりしますよね？
言った後には後悔だけが残って…思い通りには行かなくて、そんな所が凄く似てるなって思いました。

ちなみにクリスとリンスは滅多に喧嘩はしない仲良し姉妹なんですよ(*´▽｀*)

そしてここまでお付き合いくださってありがとうございました！
少しでも皆さんの心に残ったりお気に入りの作品があれば嬉しいです、また感想などもおまちしております！
また、うちの子達が出てくるお話に出てくる台詞のほとんどがリンスで…彼女は持ち前の明るさで周りを変えていける力のある子なんです＊゜

- back to top -

　2017 12/24　移転完了

バトンのお持ち帰りはこちら

*現在はリンク切れです*

- 小説バトン -